赤色望遠鏡

2007年4月5日 長い詩
僕がソレを覗いて見たモノは
おぞましく、そして儚い人間たちの殺戮

君がソレを覗いて見たモノは
美しく、けれど強い人間たちの笑顔

二人見たモノが違うのは
世界の裏側かどうかだけ

僕は知ってるから
君は知らないけれど
君は、知らないという事さえ、知らないけれど

だから
例えば貴方が死んでしまったら
僕は貴方を許しません
例えば僕が死んでしまったら
貴方は一緒に死んで下さい

こんな事を言うのも
貴方を想うから故なのです

許して下さい
僕の全てを
死んで下さい
僕のためだけに

貴方が死んでも
僕は生きます
それが貴方の望み
だとしたら

僕の望みは
貴方が僕を愛してくれる事
叶えてください

貴方の望みよりも
僕の望みの方が
簡単でしょう?

だって僕は
貴方が死んだら
生きていけないものね
「     」

僕を呼ぶ君の声
おかしいよ 聞こえない
見えるんだ 君の姿は
でも 聞こえないんだ

「     」

僕も君を呼ぶ
でもやっぱり聞こえない
見えるんだ 僕の姿は
でも聞こえない




二人が敵ではなかったとしたら、なんて空想に過ぎないね

薔薇園

2007年3月23日 長い詩
少女の
秘密は
薔薇に囲まれた
苦しみ
消え去る
不思議な楽園

さあ
眠りましょう
いつまでも
此処で

色鮮やかな
薔薇乙女達
舞うように呪った
少女はもう…

あの日の
言葉は
永遠願うもの
虚ろな
姿で
歌い上げましょう

さあ
奏でましょう
いつまでも
此処で

機械仕掛けの
薔薇乙女達
咲くように壊して
あの日はもう…

過去は消して
今だけを
さあ
此処で

色鮮やかな
薔薇乙女達
舞うように呪って
少女も
あの日も
もう…

レリア

2007年3月1日 長い詩
苦しさも、悲しさも

全部受け止めるなんて

そんなキレイゴト、何処で覚えたの?

君らしくないね

そんな君はもういらない

黒く汚れている君が酷く綺麗に見えたのに

影に覆われたその目に魅せられたのに

光を見つけてしまったんだね?

じゃあ、もう傍にはいられない

何処かへ行きなよ

殺さないのは良い方だよ

君は「オキニイリ」だったから

さあ、もう戻らないで

戻ってきたら、今度は本当に

殺してあげる




そんな事を言って君を手放す僕も
光に侵されてるみたい
この旅立ちは
何気ない事から
皆迷ってる
そんなの当たり前
だって僕らは別々になって行くのだから

扉があった
多分、開かなければいけないんだろう
だけど、この気持ちは何?
戸惑ってる、進んでいいのか
迷う事なんて無い
失わずに手に入れることなんかできない

この醒めない夢の中で僕は
In this dream that does not come out of I,

いつだっていつだって
理想ばかり追いかけて
自由に追いすがってた

だけど今僕は、扉を開けるよ
こんな自分と別れて
失ってもいい、それで手に入れられるのなら

Thank you thank you and good-bye.
好きでした

ずっと前から

この想い

いつからだったでしょう?

もう分からなくなるくらい

夢中だったから

他の人を好きなんて

気にならなかったから

前が見えなくなるくらい

好きだったから

好きって言葉じゃ表せないくらい

想っていたから

だから、

だから、君に届くなんて

思っちゃいないけど

せめて、夢だけは

長い長い夢だけは

見させてください
眼をつぶって見た空想
一瞬の内にソレは消えて
残ったのはわずかなカナシサと
自分だけだった

ヒトはいつも言うけれど
殺す事は罪だというけれど
誰だってヒトを殺してる
見ない振りしてコロシテル

蝶のように舞う血が
いつも好きで、美しくて
でも
自分の手につく血は
なぜか憎くて

「誰だって誰かに必要とされているんです」
他人なんてしんじられない、憎くてしょうがないから
「信じられるのは自分だけ」
他人がいないと生きていけない、殺す事ができないから
僕の快感は他人によって作られている

髪を振り乱して怒る女
その仕草がとても好きで
その姿のまま殺したくて
でも女を刺したら
今まで見せた事のない
ナミダを流していた


正義をまとう体には
同時に悪がすがりつく
そんな体が憎くて
やりきれない怒りを
世界でただ一人愛したヒトに向けた

自分で死ぬのは
イヤダと思っていた
もう何もかも残らない
そんな体になっても
生きたいと願った

僕は自分の左胸に
ナイフをあてがって
「サヨナラ」
という言葉と共に
この世から自分の存在を消した
桜、ひらひら舞い降りて
僕を哀しませる
そう、またこの季節
いつかのあの娘の季節

あれは何年前の事だったかな
手紙を出して思い出す
僕はそんなに老いていないけれど
こうやって時々思い出す

あれが最初の恋?
僕は恋に恋していたから
最初じゃ無かったよ
二度目の恋
今度こそ、あの娘に恋をした

いつしか時が流れて
もう違う時間を過ごしているけれど
時々ふと思い出すんだ
あの娘の笑顔と、桜を

あれは何年前の事だったかな
今でも鮮明に思い出せる
だから
昨日の事みたいに思えるよ
ああ
思えるんじゃなくて
昨日の事だったのかな?

桜、ひらひら舞い降りて
僕の心はいつしかあの頃へ
そして戻らず、永遠に…

君へ。

2007年2月5日 長い詩
伝えなくちゃ

伝えなくちゃならないよ

いつもいつも一緒にいたから

ずっと忘れてたこと

早く行かなくちゃ

そうしないと君は遠くへ行ってしまう

僕の心臓が早く、って急かしてる

早く、早く、

亡くなった君に、最後のハナムケを。
すきだよ

だいすき

だから、壊すの

愛情表現でしょう?

ぼくはきみが好きだから

ドロドロに、ぐちゃぐちゃに、

壊してあげたくなるの

へんかな?

へんじゃないよね

だって

あいのかたちなんて

誰にも解らないもの

そうでしょう?

だから大人しく

壊されてね
冗談じゃない

もっと真面目に考えて?

なに笑ってるの

あぁ、認められないからか

そっか、そうだよね?

自分、大人だと思ってたんでしょう?

だけど、大間違い

その程度の背伸びで大人になれたら

みんな苦労しないよね

だって、ほうら

君は切り裂かれる時の痛みだって、知らないんだから



完全独裁主義国の、僕は独裁者。
遠いヒトに恋をしました

叶わない恋心

伝えられない恋心

伝えちゃいけない恋心

コレをヒトに言ったら

笑うでしょう?

嘲るでしょう?

でも 思うの

気持ちが本当なのに

なんで、駄目なの?

フツウの恋と変わらない

私が貴方を好きになった、ただそれだけでしょう?

叶わないのは知ってる

伝えられないのも知ってる

伝えちゃいけないのも、知ってるわ

だけど、貴方たちに

笑われたり、嘲られたりする理由は

何処にも無いと、私は思うの

愛の定義

2007年1月23日 長い詩
貴方を、愛してるから。
愛してるから。
愛してるから。
愛してるから、傷を、つけるの。
愛してるから、傷を、つけさせて。

あいしてる。
アイシテル。
愛してる。
いっぱい言ってあげるから。
だからその分、君も僕をいっぱい愛して。

本気の愛とか、
遊びの愛とか、
みんな、分けてるけども。
それが「愛」と呼べるのなら、
みんな、愛なんだ。

ミチ

2007年1月16日 長い詩
天辺まで登って
さあ、何を見に行こうか
何処へでもいける
翼みたいな船に乗って

旅立つのは辛いけれど
君と居れるなら立ち止まりはしない
家へと帰る道なんて
僕らには必要の無いモノだよ

苦しいこととか
悲しいことが君を包んでも
僕が助けるから
君を助けるから

だから

諦めちゃ駄目だよ
そこで旅が終わってしまう
諦めない心が
僕らの「ミチ」なんだから
愛した事は無かった
愛する事が不思議だと思った
何故、そんなモノにヒトは執着するのだろう
心が無い僕には、わからないから。

愛する事なんて必要ないの
愛なんて邪魔な物
ほら、恋してるあの子はあんなに上の空
あたしはあんな風になりたくない。

愛したから失った
俺の愛し方は変だとヒトは言う
そんな事いわないで欲しい
だって感じ方はヒトそれぞれだろ?

愛する事が怖いの
愛しすぎて、愛しすぎて
壊れてしまったんだもの
触れる事すら、できないの。


僕らの事は放っておいて
何も分からないじゃない、あなた達は
僕らは手を繋ぎ
いつしかその手を離し
そしてまた別の手を取る
そんな事繰り返して
僕らは
一生離さない手を見つけていく

いつも僕らは探していて
手探りしながら探していて
世界を見失いそうになっても
それだけは忘れない、
君の手を捜すこと。

愛するとか
恋したとか
そんな綺麗な言葉は無いけど
いつもいつも其処にある

僕らは手を繋ぎ
いつしかその手を離し
そしてまた別の手を取る
そんな事繰り返して
僕らは
一生離さない手を見つけていく

この世界に沢山あるけれど
一つ一つ違うものだから
だから僕は誓おうと思う
どんなに時間がかかっても、
君の手を見つけると。

失いそうになると
離したくなくなる
こんなどうしようもない僕を
いつもいつも包んでくれた

僕らは手を繋ぎ
いつしかその手を離し
そしてまた別の手を取る
そんな事繰り返して
僕は
やっと君の手、見つけたよ。
君は、誰?

ナミダを流して、悲しい顔をしている君は、誰?

頬を紅く染めて、嬉しそうにしている君は、誰?

白い肌をして、目を閉じている君は、誰?

ああ、そうか

これは全部

鏡に映った、僕自身



嘘なんてこの世にないよ
だって人間なんかに真実が何かなんて見抜けないもの。

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